当社では主にコットンやリネンなど春夏のニット糸を取り扱っております。

ニットというのは大雑把に言えば編み物のことです。

編み物と言ってしまうとご家庭で手芸として楽しむ手編みを想像される方も多いでしょうか。

当社で販売している糸はいわゆる機械編み用なので、この手芸用の糸とは少し違っています。

少しというのは主に糸の太さの違いで、それ以外の基本構造はほとんど同じです。

逆に言いますと、糸の太さ(番手)をアレンジしてしまえば手編みにも機械編みにも使えてしまうわけです。

機械編みの中にも横編みや丸編み、経(たて)編み、靴下編みなど色んなバリエーションがあり、横編みの中にも手横編みやホールガーメントなどがあって機械の構造もそれぞれ違っています。

大別すると、セーターといわれるニット製品は基本的に横編みで作られていて、カットソーと呼ばれるニット製品は丸編み生地を用いて作られています。

横編みの機械はニット製品を作るのに、パーツごとに各部品を編んでそれらをつなげる方法をとります。

ユニクロが最近一押ししているホールガーメントという横編み機はそのつなぎ目も含めて全部編み継ぎながら製品を編んでいく機械なので、パーツごとの継ぎ目が無いのが特徴です。

継ぎ目が無いから着心地が良いとか、立体的に編めるから体のラインに沿うように作れるので着心地が良いとか、色々な売り文句を見かけますね。

個人的には継ぎ目があっても立体的になってなくてもニットの場合は生地がある程度伸びるので、各パーツのサイズ感さえ体のサイズにあっていれば着心地に問題は出ないと思っていますが。。。

それはともかく、、、

セーターなどのニット製品に対してカットソーと呼ばれるニット製品はニット生地から各パーツのパターンを切り出して縫い合わせて製品にします。

大きな平面の生地から袖や身頃などのパーツをカットして、ミシンでソーイングする。カット&ソーでカットソーと呼んでいるわけですね。

このカットソーには丸編みと呼ばれる生地を使います。

規格にもよりますが、大体1m~1.5m程度の幅の生地から必要なパーツを切り出すのが一般的でしょうか。

最初の方に書いたとおり、この広幅の生地を編むための糸もセーターを編むための糸も、ベースとなる糸は同じなので撚糸のアレンジ次第でどちらにも用いることが出来ます。

当社では主にリネン糸をカラーストックしているので、それをベースに丸編みの生地作成用に糸をアレンジして生地も作って販売しています。

619

618

写真はリネンピケという品名で販売している生地を拡大したもので、上の画像が表面で下が裏面です。

厚みがあってしっかりしていてダレが少なく、色も透けにくいので夏場のアウター用途として非常にご好評を頂いております。

今期は受注生産で販売していますが、来期に向けて8色展開でカラーストック販売を開始する予定です。

当社の糸は元々セーター用として販売しているので、それと同じ糸でカットソーも作ることが出来ますよ、というのがアピールポイントでしょうか。

たとえばアウターは横編みのカーディガン、インナーはカットソーのシャツをそれぞれ同じ糸で作るといったセット企画を組むことも出来ますし、衿や裾などに横編みのパーツをつないでカットソーとセーターの中間のような差別化製品を作ることも出来ます。

染めた糸を在庫していることと、その番手を自社でアレンジできる強みがあるからこそこういった商品展開が可能になるわけですね。

この他にも何社かの靴下工場さんに協力していただいて、靴下の商品そのものを納品することも行っていますし、今後は出来れば手芸用の糸も作成して販売していけたらと思っています。

せっかく持っている良い素材をフル活用する、そのためのアイデアをもっと柔らかい頭で考えていけたらと思っております。