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当社にはエップヤーン有限会社のウェブサイトと東大阪繊維研究所のウェブサイトの2つがあります。

そのエップヤーン有限会社の方のトップ画像を少しだけ変更しました。

元々17枚の画像のモーションになっていたところに上記のメッセージを加えました。

一行目は「GENUINE LINEN」

直訳すると「正真正銘のリネン」とか「本物のリネン」というような意味になります。

二行目は当社の社名。

三行目は「A SEEKER AFTER TRUTH OF LINEN」

これは「リネンの真理を追い求める者」というような意味になります。

これまで当社ではリネンの商品をご紹介するときに「ノルマンディ産の一等亜麻をベースに・・・」というようなご説明をしてきました。

けれども、本当にお伝えしたいことはそれなのか?ということを考えてみました。

その結果、私たちが伝えたいのは

「素晴らしいリネンをご用意するので、これで作った服を着て気分を高めてくださいね」

ということだと思い至りました。

そもそも、当社は社訓でそのようなことを謳っております。
(詳しくは2019年の元日に投稿したブログに書いてますのでよければご一読ください。)

端的に言えば「人に喜んでもらえるものを作る」ということが我々の基本姿勢です。

それがリネン糸を作る上でも当然当てはまる。

ではいったいどんなリネンで喜んでもらいたいのかというのが今回の話。

「GENUINE LINEN」

正真正銘のリネン。

まさにリネン!というようなものをお届けしたい。

今までのリネン作りの経験を言葉に直すとしたら?ということを年明け当たりからずーっと考えてきて行き着いた答えがこれでした。

このことを考えるにあたって、私たちがこれまで一生懸命取り組んできたことについて書き出したらこんな感じになりました。

ノルマンディ地方のフラックス原料を使っている
一等亜麻正線という上質な原料だけを選んでいる
サフィラン社やテレデラン社など、由緒正しいメーカーの原料を仕入れている
ウエットスピニングで紡績された原糸を使っている
糸の光沢を損なわず毛羽立たせないような方法で染めている
染色温度の管理、仕上げ剤の投入タイミングなど、染色の技術面にも独自の処方を研究している
ニットの斜行を防ぐように撚糸を管理している
撚糸管理の為に自社内に撚糸と編み試験の設備を保有している
撚り杢やコード撚り、異素材との撚糸バリエーションを全て自社企画で作成している
リネン糸をベースにした客先オリジナル素材作りも率先して提案している
主力素材のカラー在庫を保有している
在庫所有するカラーも自社企画によって決めている
客先別注色を小ロットで作成している
リネンの丸編み生地を作成してカットソー分野にも商品供給している
リネンを使用したTシャツや靴下など、最終製品も製造販売している

ざっと書いただけでもいろいろとあります。

細かいことを書けばこの他にもリネンの中白染めを開発したり堅牢度向上のための処方を研究したり、風合いをやわらかくする方法を研究したり、めちゃくちゃいっぱい取り組んでいます。

今までお客様から素材説明を求められたときには、ここに上げたことの中からその時の相手に合いそうな内容を話すようにしてました。

けれども、コロナの影響で自由な時間が沢山ある中、今までの自分たちをゆっくり見直したときに、

「当社がどんなリネンを作ってお客様にどんな価値をお届けしたいのか」

ということをもっとしっかりお伝えする必要があると思うようになりました。

一等亜麻だけを使ったり斜行を止めたりという上記のような取り組みを何のためにやっているのか。

もちろん商売なのでお金を稼ぐためにやっています。

しかし、ただ物を仕入れて売ることで稼ぐのではなく、色んな研究や工夫を重ねて色んなサービスのアイデアを出しながら仕事をしているのはなぜか。

そこで考えたのは、私たちが実現したいことが、

「リネンをポリエステルやアクリルと混ぜて、よりお求め安い価格で使いやすく!」

でもなく、

「リネンに特殊加工を加えて機能性を充実させる!」

でもなく、

「リネンを使ったゆるキャラをデザインしてキャラグッズ作ろう!」

でもなく、

「これこそがリネンの肌ざわりであり光沢である!」

というような、私たちの考える「正真正銘のリネン」をお届けすることで、服を着る人の気持ちを明るくしたり嬉しい気分にしたり贅沢な気分が味わってもらいたい、ということでした。

それにふさわしい何か良い言葉がないかと探したときに、本革の製品などで「GENUINE LEATHER」という言葉が使われていることを思い出しました。

本来は合成皮革に対して本革製品であることを伝えるための「GENUINE」。

しかし、あらためて辞書でその意味を調べてみると「正真正銘の、まさに、真の、偽りの無い、純真な」というような意味が出てくる。

これだわ、と思いました。

私たちのお届けしたいのは「GINUINE LINEN」なんだと。

そして三行目の「A SEEKER AFTER TRUTH OF LINEN」。

「A SEEKER AFTER TRUTH」というのは日本語に直すと「真理を探求する者」で、いわゆる「求道者」という言葉になります。

私たちの日々の糸作りを考えたときに「求道者」という言葉が最初に思い浮かびました。

これをインターネットで英語に翻訳してみたところ出てきたのが「A SEEKER AFTER TRUTH」でした。

そこでTRUTHのあとに「OF LINEN」とつけて「リネンの真理」という意味にしました。

一行目の「GENUINE LINEN」を含めて意味をまとめると

「正真正銘のリネンを作るために、リネンの真理を探究するもの」となります。

これは私たちのフィロソフィーとしてはピッタリかなと思います。

なので、これから私たちがリネン商品の説明を求められたらまず、

「これぞリネン!という糸をお届けすることでお客様に喜んでもらう」

ということが私たちの実現したいことで、そのために一等亜麻を使って斜行が云々という風にお伝えして行こうと思っています。